2022-01-01から1年間の記事一覧

小川楓子『ことり』(港の人)

小川楓子さんの第一句集『ことり』を読みました。 先日『ことり』の読書会がありまして、パネリストの相子智恵さん、大塚凱さん、黒岩徳将さんの発表を聞いたのですが、内容が三者三様で、多様な読み方ができる豊かな句集なんだなと思いました。 せっかくな…

田中裕明ノート(1)

句集を好んで読み出すきっかけとなったのは、町の図書館で借りて読んだ田中裕明の『夜の客人』でした。 三十歳を過ぎるまで句集という存在を意識したことがなかったので、今こんなにはまって読んでいるのが、自分自身の事ながら不思議です。 田中裕明は以来…

堀本裕樹『一粟』(駿河台出版社)

誰にも見られていない気安さから『犬々記』をだいぶ放置してました。 2022年も半分が過ぎ、今月からはちゃんと書こうと思っております。 『一粟』は、堀本裕樹さんの第二句集。 句集のタイトルとなった句は〈蒼海の一粟の上や鳥渡る〉です。 堀本さんは現在…

相子智恵『呼応』(左右社)

読んだ句集について拙くとも何か書き残しておいた方がいいかなと思って、『犬々記』を始めました。 飽き性なので心配なのですが、一か月に2冊ぐらいのペースでゆるく続けていきたいと考えています。 2021年12月に相子智恵さんの第一句集『呼応』が出版された…