2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧
『西京』は、村山古郷の句集。昭和37年6月、竹頭社刊。 河出書房新社の『現代俳句集成』第12巻で読んだ。 大試験雪美しく踏みて来ぬ おでん酒うしろ大雪となりゐたり 落葉さんさん天皇通る警備せり 練馬野は住み憂かりける杉菜かな 昼の蕎麦まづし梅雨ふる丸…
『変身』は、西東三鬼の句集。昭和37年2月、角川書店刊。 河出書房新社の『現代俳句集成』第12巻で読んだ。 春は君も鉄材叩き唄うかな 霜柱兄の欠けたる地に光る 毛虫焼く梯子の上の五十歳 仮住みのここの藪蚊も縞あざやか ゴリラ留守の炎天太きゴムタイヤ …
「秋草」2025年9月号、山口昭男主宰と会員の作品から好きな句をあげる。 おしぼりを開けば湯気や百日紅 山口昭男 桃青と名乗る夏痩やつてきし 橋本小たか 蜘蛛走る新明解の赤さかな 舘野まひろ サンドレスマルーン色の電車へと 村上瑠璃甫 大福の後の焙じ茶…
蒼海29号は、2025年10月、蒼海俳句会発行。 堀本裕樹主宰と会員の作品から好きな句をあげる。 炎天に押さへつけられつつ海へ 堀本裕樹 海老天の余韻に春の小径かな 牛尾冬吾 朧夜の封蝋に蛇からみあふ つしまいくこ 丁度よく離れて梅の匂ひけり 千野千佳 春…
『黙示』は、富澤赤黄男の句集。昭和36年9月、俳句評論社刊。 河出書房新社の『現代俳句集成』第12巻で読んだ。 草二本だけ生えてゐる 時間 枯木がひかる わたしの中の風と雪 黒いメランコリアの 車が壊れてゐる 地平 首のない孤独 鶏 疾走るかな 木を齧る音…
『蛇』は、赤尾兜子の句集。昭和34年9月、俳句研究社刊。 河出書房新社の『現代俳句集成』第12巻で読んだ。 秋来ると鼠がしのび泣けり壁 学問に霧一粒の曇る悲しさ 一家睡る屋根に雪あり星かゞやき 鉄階にいる蜘蛛智慧をかゞやかす マダムの外寝馬鈴薯個々に…
『七百五十句』は、高濱虚子の句集。昭和39年9月、講談社刊。 高濱虚子の死後に、高濱年尾と星野立子の選によって編まれた。河出書房新社の『現代俳句集成』第12巻で読んだ。 ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に 一匹の蠅一本の蠅叩 すぐ来いといふ子規の夢明易き 地…